こんにちは今回は、日商簿記の1級がどれだけ就職に強いかというお話をしようと思います。
まずは日商簿記1級とはどんな資格なのかについて紹介します。
日商簿記検定とは日本商工会議所が運営する簿記に関する資格試験であり、初級、3級、2級、1級と存在し、数字が小さくなるほど難易度が上がっていきます。
商工会議所が示す各級のレベルによると
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。 合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。
https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping
とあります。
試験科目は、商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算の四科目であり、商業簿記、会計学の二科目をまとめて90分で行い、また同様に工業簿記、原価計算の二科目をまとめて90分で行います。合格基準は四科目合計70%以上で合格であり、ただし一科目ごとの得点は40%以上が求められます。
またこの試験に受かると税理士試験の税法科目の受験資格を得ることができます。
私は大学卒業後は監査法人でアルバイトという形で入所しており、試験勉強優先で自由に休みをとれる立場でしか働いておらず正社員として就業経験がないまま29歳まで公認会計士試験の勉強をしていました。
アルバイト先の監査法人との契約が切れてしまったため公認会計士試験の学習した経験が生きそうな経理職の正社員として就職することを目指しました。
正社員としての実務経験がない私の就職活動は大変厳しいもので100社出して面接に行けるのは10数社ほどでした。
そんな中、東証スタンダード上場のある建築資材関係の会社が経理職の求人を出しており、このような条件で募集がかかっていました
<最終学歴>大学院、大学卒以上
<応募資格/応募条件>
■必須条件
下記いずれかに該当する方
・日商簿記2級をお持ちの方
・経理業務の経験をお持ちの方
■歓迎条件
・上場企業での経理経験、日商簿記検定1級
・製造業での原価管理の業務経験をお持ちの方
私は神戸大学経済学部を卒業しており、日商簿記2級を持っていたことから学歴の要件も応募資格の必須条件も満たしていました。
また日商簿記検定1級を持っていたことから歓迎条件までしっかり満たしていました。
スタンダード上場のレベルだと経理や内部統制の体制強化を図るために会計に精通した人材を募集しているケースが存在します。
一次面接も社長面接も緊張してうまく話せてなかったとエージェントを通じて伝えられてしまうほどの出来だったにも関わらず、一次面接も社長面接もその日の午後には合格の通知が届いたのでよほど歓迎されたのだろうなぁと思いました。
歓迎条件の簿記1級を取得していたことは大変大きかったのではないかと思います。簿記1級には職歴なしのアラサーを正社員に導くだけの力がありました。
私は公認会計士講座の教材を回すことによって日商簿記1級に合格しているので詳しい合格までの勉強方法については詳しく語れないのでそれは他の人か予備校の講師の先生に聞いていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。