神戸大学時代、他学部の友人から100回は聞かれたであろうこの質問。今回は、高校生や浪人生が進路選択で迷うときに参考になるよう、この記事を書いてみました。
同じ偏差値帯の名古屋大学、東北大学、北海道大学、九州大学では、経済学部と経営学部が統合されていますが、神戸大学では両学部が独立して存在しています。そのため、特に神戸大学を志望する人にとっては「経済学部と経営学部の違い」は気になるポイントでしょう。
経済学部と経営学部の違い
なんとなく名前が似ていて、どちらも社会科学に属する両学部。一体何が違うのでしょうか?
神戸大学の先生や先輩、同級生の話を元に私なりに得た答えは以下の通りです:
- 経済学: 政府、企業、家計など社会全体がどのように豊かになるかを研究する学問。
- 経営学: 企業や個人がどのように豊かになるかを追求する学問。
さらに言えば、
- 経済学部は、抽象的で幅広い社会現象を扱う。
- 経営学部は、実践的で企業や個人の活動に焦点を当てる。
学ぶ内容の具体例
経済学部
経済学部では、社会全体を俯瞰する学問が中心です。例えば:
- マクロ経済学: GDPやGNPなどの経済指標を通じて経済全体を理解する。
- ミクロ経済学: 特定の市場や企業を分析し、その結果を社会全体に応用する。
これらの科目では、数式や理論を使って経済の仕組みを解き明かします。
経営学部
一方、経営学部では、企業や個人の活動に直結する学問が中心です。例えば:
- 経営学: 経営組織論や戦略論など、企業運営に関する理論を学ぶ。
- 簿記・会計学: 企業の財政状態や経営成績を表すための具体的な技術を学ぶ。
実務的な内容が多いため、学んだことをすぐに活用しやすいのが特徴です。
進路選択のポイント
経済学部では政府や公共政策に関する学問が多いため、公務員を目指す人が多い印象です。一方、経営学部では企業での活躍を視野に入れる人が多いでしょう。
高校生や浪人生の皆さんは、以下のポイントを考慮して選ぶのがおすすめです:
- 学問への興味: 社会全体を分析するのが好きなら経済学部、具体的なビジネスや企業運営に興味があるなら経営学部。
- 将来の進路: 公務員や研究職に進みたいなら経済学部、民間企業や起業を考えているなら経営学部。
- 大学の雰囲気: 大学パンフレットやオープンキャンパスで学部生の雰囲気を感じてみましょう。
最後に、自分の興味や将来像をじっくり考え、納得できる選択をしてください。
とはいえ悩んだら受かりやすい方とか偏差値が高い方みたいな選び方も全然OKだと思います。
ちなみに私は経済学部の方が偏差値が2.5低かったので受かりやすいと思って経済学部を選びました(笑)
おわりに
この記事が、進路選択に悩む皆さんの参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。