公認会計士試験

9年間の公認会計士試験の勉強を振り返る

今回は僕が2015年から2024年までの9年間にわたって受けてきた公認会計士試験について振り返る記事を書こうと思います。

公認会計士をめざした理由

国公立大学の前期試験に合格し、神戸大学に入学した私でしたが東大を受けることすらできなかったことが心残りでした。また、合格した学校の中では慶応の商学部に行きたいと思ってたのですが両親にその願いが聞き入れられなかったことに大きな不満を持ってました。

そんななか僕が浪人している間に中学校の時の担任の先生が公認会計士試験に受かったと聞いて関心を持ち調べてみた結果次の理由で公認会計士を目指そうと思いました。

東大不戦敗のコンプレックスの解消
公認会計士試験は国家三大資格と称される難関試験であり、合格することで自身の学歴的な劣等感を克服できると考えました。

自由で安定した働き方への憧れ
公認会計士の資格があれば、会社に依存せず収入や信用を得られるため、会社員よりも自由で安定した働き方が可能だと考えました。

東大再受験への準備としての試験経験
厳しい試験を乗り越える経験や合格後の実務の勉強が、将来東大を再受験する際の大きな力になると期待しました。

大学二年生の時に公認会計士講座を申し込む

大学1年生の時、公認会計士講座を受けることを家族に相談したところ講座受講の費用の負担についてお願いしたため激怒され、そんなところを最初から目指さずに会社を受けろと一蹴されてしまいました。

そこで私は最初は日商簿記から始めていけそうなら会計士講座を受けることにしました。

しかし2月に日商簿記の3級に落ちてしまい悔しさとふがいなさに火がついて日商簿記の合格を待つことなく2年生の4月に反対する家族に内緒でLECの短答合格コースに申し込んでしまいました。

その後、公認会計士講座を受ける前にしっかりした基礎を築くためにLECの簿記講座を受けることにし、2年生の6月に日商簿記2級、3級に合格しました。

LECの公認会計士講座を選んだ理由は、一番安い値段で始められることからそれしか選択肢はなかったです。

当時は、TACと大原の2強となっており、この2校の受講料は70万~80万と高額でとても大学生がすぐに出せる金額ではないと思いました。しかしLECは短答合格コースを25万ほどで講座を出しておりそこならバイトしたりいままで使わずにとっておいたお年玉などでなんとかなるだろうと申し込みました。

短答に受からない大学時代

当時は体育会の活動やバイトをしながらやっていたことや両親に内緒でやっていたことがバレてまた激怒されたことから士気があがらず入門期の答練でも上級期の答練でも成果を残せないまま短答式本試験がやってきて50%ほどしか取れずに惨敗しました。

3年生の12月になっても短答式試験が5~10%ほど点数が足らずに落ちてしまいました。

3年生の12月の試験がダメなら就活に切り替えるように言われていたのですが私は大学受験でも公認会計士試験でも自分の進路に対する家族の対応に不満を持っていたことから合格したと偽って勉強を継続することにしました。4年生になれば受かるだろうと思っていたのですが4年生の5月、12月の短答も5%ほど足りずに落ちてしまいました。

困った私は、論文に落ちたことにして1年間の休学を申し出ることにしました。両親も渋々納得し、そのまま神戸で一人で勉強を続けることにしました。しかし1年与えられたにも関わらず休学した年2018年の5月、12月短答に落ちてしまいました。

12月短答に落ちて就職先を必死で探したところ名古屋の中堅監査法人が合格前採用をやっていたのでそこで働くことにしました。

監査トレーニー時代論文生編

卒業する少し前の3月から働き始めました。現場の公認会計士や合格者が期待の目で見てくれている中だったので絶対に結果を出そうと奮起した結果、2019年の5月に短答式試験にやっと合格しました。

しかし論文式試験の対策は3ヶ月では十分にすることができず総合得点率43くらいで落ちてしまいました。

論文2年目はコロナ禍ということもあってある程度勉強時間を確保することができました。しかしやはり働きながらであることや家族の目を気にしながらやっていたこともあり結局答練を受け終えることができないまま本番を迎え監査論に科目合格するも会計学と租税法が得点率46と低調だったことから総合の得点率が50.4で不合格となってしまいました。

論文3年目は、企業法が大きくへこんでしまい経営学が免除となるも総合得点率49ほどで不合格となってしまいました。

この時の私は、自己流の勉強で何とかなるだろうと楽観視していたため答練をリアルタイムで受けたり、講師に相談したりすることなく本番を迎えてしまったことが大きな敗因だったと思います。

監査トレーニー時代短答再受験編

2021年に三振した私は、その年の12月短答を受けるも合格には3%足りずに落ちてしまいました。

その後の2022年の5月も似たような得点率で落ちてしまいました。

2022年の12月短答を受けるために3ヶ月ほど専念して受けたにも関わらず度重なる不合格にすっかり疲弊してしまったのか普段の勉強にも力が入らず、本番でも得点率40%代と目も当てられない数字で終わってしまいました。

またこの12月の短答式試験の後、所属していた監査法人から次の短答、論文に合格しなければ合格前採用の更新を打ち切ると宣告され、背水の陣で2023年の5月短答に臨みました。

しかし。、そんな悲壮な覚悟で臨んだ結果もむなしく短答式。、そんな悲壮な覚悟で臨んだ結果もむなしく短答式試験も結果は3%得点が足りずに不合格になり、私は監査法人をさることとなりました。

無職専念からの撤退

監査法人を追われた私は、無職で公認会計士試験に挑むもこの時は、精神的にも、経済的にも不安定な状態であったことから病気を患い受験した結果13%ほど得点が足りずに落ちてしまい撤退を決意しました。

その後、東証スタンダード上場企業で働いてみたものの職場の人から個々の仕事をするより会計士や税理士になる夢を諦めずにかなえた方がいいといわれ、2024年の9月に2024年の12月短答に申し込みました。

当時は、会計士の勉強に復帰するか、税理士試験に転向するかを決めかねていたため直近の公認会計士試験はとりあえず申し込んでおこうという感じでした。

9月に税理士法人への就職が決まり、働きながらであれば税理士の方がうけやすいということから税理士講座に申し込み来年の税理士試験を目指すことにしました。

12月短答は公認会計士試験の対策をすることなく受けてみたものの1年やってないわりに66%ほど取れていたため並行して公認会計士試験を受けようかと思ったのですが公認会計士講座の先生や、中学の担任だった公認会計士の先生に相談したところ税理士試験に専念することを勧められたため公認会計士試験からは撤退することとなりました。

まとめ

公認会計士への挑戦は険しいもので自分は20代の時間をほとんど使っても合格できませんでした。

しかし身に着けた知識や技術を生かして税理士試験でも頑張ろうと思いました。

途中で事業会社への就活や、税理士試験の簿財の受験はやっておけばよかったかもとは思ったものの公認会計士試験に挑戦したことは不思議とあまり後悔はありません。

また機会があれば公認会計士試験に再び挑戦して雪辱を晴らせればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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